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岐阜県の林道空間  白川付知林道

 《 林道空間No. : 184 》  (一部走行)
 林道名称 : 白川付知林道
  走行年月日 : 2015年05月08日

「付知(つけち)峡」からランプの宿で有名な「渡合(どあい)温泉」近くの「渡合ランプ村」の先まで、延長15.2kmの「白川付知林道」です。  現在は「県道王滝加子母付知線」と呼ばれているようです。
本来は、この林道から枝分かれしている林道と、終点の先に続く林道を走行する事が目的だったのですが、それらの林道は全てゲートで閉鎖されていて 目的を果たせず・・・ 県境を越えて長野県側へは行けない事は事前に分かっていましたが、その手前で閉鎖されていました。
でも、「白川付知林道」が結構楽しめる林道だったので満足です。
「白川付知林道」へ合流・・・
「猪の谷林道」から、右側に見える「白川付知林道」へはUターンする形で合流します。
(写真に写っている方向が「渡合温泉」方面) @
しばらくは道幅が狭い舗装路が続いています。
看板の通りの山岳道路!?。
道幅が狭く、見通しの悪いカーブが続きます。
ここまではずぅーと舗装路ですが、所々で荒れている箇所もあります。 緑が綺麗ですねぇー
更に進むと路面がやっとダートに!!
こんな感じの綺麗なダートの区間もあります。
路面は平坦。
「白川付知林道」に合流してから2.6km程進むと、左側に「牛首谷林道」への入口がありますが、ゲートで閉鎖されています。 右側の本線へ進みます。 A
ここ「白川付知林道」には大小の橋が多く架かっています。
付知川の流れ。 かなり綺麗な水。
舗装路とダートが断続的に・・・
橋が架かっている谷は結構深い谷が多いです。
「白川付知林道」に合流してから3km程の所で、右側に「井出ノ小路林道」が分岐しています。 B
「井出ノ小路林道」の入口には看板が多く立ち並んでいて、その反対側には駐車スペースがあります。 B
「裏木曽古事の森」の案内板。 B
以下のように書かれています。
責任の所在をハッキリさせるための注意書き版? 他の殆どの林道の入口にも同様な注意書きがあります。 B
--- 裏木曽古事の森----

 当裏木曽地域は、古くから最高級の木材である木曽ひのきの産地として全国に知られ、当地の木曽ひのきは、 我が国を代表する木造建造物である、伊勢神宮、京都南禅寺、法隆寺、江戸城、名古屋城、姫路城などの 歴史的建造物に使用されてきております。
 しかしながら、木曽ひのきは長年の使用によりかなり減少してきており、我が国の文化の象徴ともいえる貴重な木造建築物 を維持していくためには、優良な大径材の確保が今後の大きな課題になっています。
 このため、古くから木曽ひのきを産出してきた当地域において二百年から四百年の大径材の森づくりに取り組み、木の文化 を未来に継承していくことを目標として、付知峡自然休養林内に古事の森を設定します。

   平成十六年十月八日                    裏木曽古事の森育成協議会 中部森林管理局
クマ出没注意! 途中にある色々な案内板や警告板は一通り見ておいた方が良いですね。 B
ここで左側の「井出ノ小路林道」を走行!
「井出ノ小路林道」《林道空間No.:187》 は途中で通行止めとなっていた為、折り返してここに戻って来ました。
「井出ノ小路林道」から「白川付知林道」へ合流。
右折して「渡合温泉」方面へ進みます。 B
林道交通安全ののぼりが両側に立っている「高樽大橋」。
橋の右側は殆んど山になっているチョット変わった橋。
橋を渡り切ると路面はダートになります。
ダート + 水溜り・・・いいですねぇー!?
「高樽橋」は平行に2本並んで架かっているツイン橋です。 写真は車で通行できる方の「高樽橋」で、右側には歩行者専用の「高樽橋」が架かっています。 C
車で通行出来る方の「高樽橋」
橋の下には「付知川」が流れています。 C
車で渡れない歩行者専用の「高樽橋」。  この橋の形状からすると、昔の森林鉄道の軌道の再利用かも? C
歩行者専用の「高樽橋」の入口には小さな車止めがあります。 C
「高樽橋」を渡った所の左側に「牛首谷林道」の入口があります。 林道表示板等はありません。 C
「牛首谷林道」の入口の様子は 《林道空間No.:185》 を参照。 C
橋の近くに車2〜3台駐車できるスペースがあります。
ここでチョット休憩。 C
左側に見える橋が歩行者専用の「高樽橋」、右側の道の先に車が渡れる「高樽橋」があります。 C
橋の近くに「高樽の滝」があります。
歩行者専用の「高樽橋」から見る事が出来ます。 C
付知峡自然休養林の石碑。 C
「白川付知林道」は有名な「ランプの宿」の渡合温泉へ続く道です。 C
標高732m。 国道の付知峡口交差点の標高が520m、渡合温泉の標高が860m。 あと三分の一でしょうか? C
橋の横に河原に下りる遊歩道があったので、途中まで下りてみました。 C
なんと! 遊歩道の脇に「牛首谷林道」の林道表示柱が転がっていました。 どうしてここにあるのかは不明!? C
眼下には素晴らしく綺麗な渓流が!! C
遊歩道から「高樽の滝」を正面から見ることができます。 C
まだ先が長そうなので途中で引き返します。 C
歩行者専用の「高樽橋」から車が通行可能な「高樽橋」を見た図・・・ 「牛首谷林道」の入口が見えます。 C
歩行者専用の「高樽橋」から「高樽の滝」はこんな感じで眺められます。 C
上流を望むと綺麗な流れが! C
休憩は程々にして先へ進みます。 緑が綺麗ですねぇー
道幅が狭いので、対向車が来ない事を祈りながら・・・
路面はダートですが、ゴツゴツ感がほとんどない路面が続いています。
ダートと舗装路が断続的に! 全線に渡って舗装されないことを願います。
災害によるルート変更区間
この「白川付知林道」は、大規模な崖崩れにより道路が破壊され、下の地図のようにルートが変更されています。
平成16年頃に新ルートへ変更されたようです。 I
旧ルートの一部分を対岸の新ルートから見る事が出来ますが、旧ルートへの入口を発見することは出来ませんでした。
また舗装路になります。この付近は災害の為にルートを変更し、新たに作られた道になります。
石柱林道表示板を発見!
(正確には災害復旧の表示板ですが・・・) 
災害復旧のための新ルートに架けられた「しでのき大橋」。
手前にチョットしたスペースがあります。 D
「どあいの森・しでのき遊歩道」の案内板。 この近辺には遊歩道が整備されています。 この案内板では災害箇所が新ルートで記載されています。 D
「西股本谷」に架けられた「しでのき大橋」。
新ルートは対岸へ迂回しています。 D
しっかりと橋名が刻まれています。 D
反対側には川(谷)の名称もしっかりと刻まれています。 D
立派な橋の直ぐ横には遊歩道の「しでのき橋」(吊橋)が架けられています。 高さ30m! D
対岸の新ルートから、災害で廃道になった旧ルートの洞門が見えます。  I
このルートの復旧を諦め、新ルートに切替えたと思われます。 この洞門も森林鉄道時代の物でしょうか? I
新ルートには洒落たガードレールが設置されています。
こちらの「西股大橋」も災害復旧のために架けられた橋です。 旧ルートが通っている対岸に戻ります。
筋入りのコンクリート路面。 結構急な上り坂です。
大きな水溜りが多くある区間も。
「どあいの森・しでのき遊歩道」案内板。 この案内板では災害箇所が旧ルートのままになっています。
「しでのき遊歩道」の案内板。 ここから先ほどの「しでのきばし」(吊橋)まで遊歩道で繋がっています。
遊歩道に架かる吊橋の「とりこし橋」。 高さ40m!
一見すると危なそうな橋ですが、実際はどうなんでしょうか?
お邪魔させて頂きます。
先へ進みます。 路面はこんな感じのまっ平ら・・・
「裏木曽県立自然公園 どあいの森と渡合温泉」の案内板。 以下のように書かれています。
「朝霧歩道」案内板。 この遊歩道は現在通行止めのようです。
--- どあいの森と渡合温泉 ----

 昭和12年に付知営林署(現:東濃森林管理署)の森林鉄道が下付知・渡合間に開通するまでは、ここ渡合に至る交通路は加子母から王滝村をつなぐ木曽越峠のみでした。
 この裏木曽からは建築用材としては最高級の木曽ヒノキが産出され、昭和38年この壮大な自然を残す一帯は裏木曽県立自然公園に指定されました。
 また、いつの頃か定かではありませんが鉱泉が発見され、明治初期に現在の渡合温泉が建てられ湯治客を泊めるようになりました。
 今も電気の通じない夜はランプを灯すので、「ランプの宿」とも呼ばれています。渡合温泉の上流には、木曽越しの滝、親滝、子滝からなる渡合三滝があり、四季折々の景色を楽しむことができます。
「どあいの森遊歩道」は、途中にある木橋の老朽化のために通行止め。
この「渡合橋」を渡ると直ぐに「渡合ランプ村」の建物が見えてきます。
「渡合ランプ村」の建物。 渡合温泉の宿の建物はもっと先になります。 E
ゴールデンウィーク明けの平日のため、お休みのようでした。
誰も居ないとチョット不気味・・・ E
建物の反対側には標高840mと書かれています。 F
道が分岐しています。 左が「西沢林道」で渡合温泉方面になります。 右側は「白川付知林道」の本線で、「白巣峠」方面になります。 F
分岐地点に立っている案内板。 F
「白川付知林道」」の本線側には一般車通行禁止の警告板が立っています。 F
「白川付知林道」」の本線を進みます。 F
分岐地点から200m程走ると緑色の格子が!!
ゲートクローズです。
ここは鍵で頑丈にロックされています。 G
岐阜県のスタンダードなグリーンゲート!?
バイクでも越えることが出来ない作り・・ G
道幅に余裕があるので、ここで車の向きを変えて・・・。 G
来た道を戻ります。
「西沢林道」の分岐地点まで戻って来ました。 F
「高時山登山道」の案内板。 この登山道は「木曽越林道」の途中にある「木曽越峠」へ続いています。 H
「国設渡合野営場」の管理棟 H
管理棟の前にある石碑。 H
ここから先に続いている「西沢林道」へ進みます。 H
「西沢林道」《林道空間No.:186》 へ向かいましたが、通行止めとなっていた為、折り返してここに戻って来ました。
折り返し、来た道をひたすら戻ります。
「国設渡合野営場」の管理棟の前まで戻って来ました。 H
「白川付知林道」へ入り、「渡合ランプ村」の建物の所まで戻って来ました。
今日は休館日らしく、誰も居ません。 ここに来るまでに対向車もなし、人影も見ていません。 E
これほどの施設がある場所に誰も居ないのはチョット不気味・・・ 早々に来た道を戻ります。 E
両側に「林道交通安全」ののぼりを掲げている「渡合橋」。
路面はボコボコしていますが、通行量は多いようです。
前日に雨が降ったらしく、大きな水溜りが所々にあります。
この辺りから新ルート。 旧ルートへの入口があるハズですが、発見できませんでした。
新ルートに架かる「西股大橋」。
「西股大橋」! 橋の色は錆の色!?
この「白川付知林道」には「林道交通安全」ののぼりが沢山掲げられています。
新ルートのおしゃれなガードレール。 道幅は狭いです。
新ルートは、さすがに新しい雰囲気を醸し出しています。
この「しでのき大橋」を越えると旧ルートとの合流地点のハズ・・・ D
写真の右上の方に旧ルートのガードレールが見えます。 D
でも、旧ールートへの入口は発見できず!?
危険なので分からないように隠したのでしょうか??
チョット砂利が浮いた感じのダートが続きます。
「高樽橋」、「高樽の滝」の所まで戻って来ました。 C
「牛首谷林道」の入口まで戻って来ました。 C
「高樽大橋」。 対向車が来ると苦労しそうな道が続きます。
ここが林道である証し!?
「井出ノ小路林道」の入口の所まで戻って来ました。 B
木で良く見えませんが、結構奥深い谷が続いています。
林道名の情報源! この案内板では、この道は「付知林道」と書かれています。 悩みましょう!?
「牛首谷林道」へ続く道の入口の所まで戻って来ました。 A
林道名称を知るための重要な情報源ですが、時たま名称が違って書かれている場合もあるため、逆に悩む場合も・・・
この「白川付知林道」には林道名が書かれた案内板が結構頻繁に設置されています。
結構新しい案内板。 「白谷付知林道」は「県道王滝加子母付知線」と地名を並べた名称で書かれています。
林道の横に目をやると立派な森が続いています。
マイナスイオンを発生していそうな渓流に癒されます!?
先ほど「白川付知林道」に合流した地点。 右上に「猪の谷林道」の入口の道が見えます。 @
「猪の谷林道」の入口地点を通過してそのまま「白川付知林道」を進むとゲートが見えて来ました。
ゲートを通り抜けて振り返って見た図。 先に「渡合温泉」があるので、通常はオープンしていると思われます。
やっと NTT Docomo の圏内に入りました。
看板が沢山あって、全部見るのは大変!? この先(今走って来た道)は降雨量によって通行止めになるようです。
加子母から付知町へ入ります。
この案内板では、この道は「村道63号」と書かれています。
貴重な地図が書かれた案内板が脱落して地面に吸い込まれています。
付近の林道名称を確認。 肝心な今走っている林道の名称が書かれていません。
先ほどの案内板(右上の写真)に「林道東股線」と書かれていた道と合流。 J
左が「白川付知林道」、右が「林道東股線」。
ここが両方の林道の起点と思われます。 J
付知峡の付近には色々な見所や施設があるようです。 J
「林道通行・・・」と書かれている事は、ここが林道であることの証明? J
途中、チョットした駐車スペースがあったので、少々休憩。
付知峡周辺には遊歩道が沢山あるようです。
詳しくコースの地図が書かれていますが、現在地が記されていないのが残念・・・
「裏木曽県立公園 付知峡」の石碑?。
今走って来た方向を振り返るとこんな感じ。
国道256・257号の「付知峡口」交差点。 K
ここ「白川付知林道」は、もっと交通量が多く、観光地化されていると思っていたのですが、予想に反してそんな事はなく、 当日はすれ違う車もなく、「渡合温泉」や、途中にある観光ポイントにも人影がまったく無く、林道丸ごと貸切状態でした。
逆に、寂しさ満点。 ゴールデンウィーク明けの平日で、「渡合温泉」も休館日だったことが原因だと思われます。
特に危険な箇所も無く、林道初心者でも、単独走行でも問題なく、お勧め出来る林道です。
次は、「松尾木曽谷林道」 《林道空間No.:188》 を走行します。
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