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長野県の林道空間  林道 湯沢線

 《 林道空間No. : 206 》  (全線走行)
 林道名称 : 林道 湯沢線
  走行年月日 : 2015年10月11日

久しぶりに長野県の林道走行です。
ここ「林道 湯沢線」の終点近くには以前から行って見たいと思っていた「毛無峠」と「小串硫黄鉱山跡」があります。
今回は万座温泉から向かった為、終点側からの走行になり、走行前に「毛無峠」に寄ってから走行しました。
「林道 湯沢線」は、市販されている林道マップにも掲載されている全長約14kmの林道です。
毛無峠 ( 標高 1,823m ) @
「林道 湯沢線」を走行する前に、林道の入口から1.2km程南下した所にある「毛無峠」に寄り道!
「毛無峠」には木が全く生えて無く、いつも強風が吹いているらしい・・・
ここから南東方面(群馬県側)の眼下に「小串硫黄鉱山跡」を見る事が出来ます。
「毛無峠」には、群馬県側にある「小串硫黄鉱山跡」から長野県側へ繋がる索道の錆び付いた鉄塔が残っています。
「小串硫黄鉱山」は、昭和4年(1929年)に創業し、鉱山は群馬県側にありますが硫黄の搬出は索道(全長10.8km)を使って長野県側へ搬出されていました。 しかし、長年にわたって硫黄を産出していた鉱山でしたが、昭和46年(1971年)に閉山され、42年間の幕を閉ました。
「毛無峠」にある駐車スペース。(西側から見た図)
左が長野県、右が群馬県。 
「毛無峠」にある駐車スペース。(東側から見た図)
左が群馬県、右が長野県。ここは尾根で馬の背形状。
ここ「毛無峠」はラジコングライダーの聖地らしい。
数名の人が強風の中でグライダー飛ばしていました。
「破風岳」への登山道が見えます。
「毛無峠」にある2つの駐車スペースの間には高山植物(ガンコウラン?)がびっしりと生えています。
眼下に見える鉱山を背にするように「小串鉱山物故者慰霊碑」が立てられています。
昔、地滑りの大災害が発生したようです。
毛無峠から「小串硫黄鉱山跡」が見えます。 閉山から何十年も経過しています。 最盛期には学校や診療所もあり、2,000人以上の方が住んでいたそうです。
長野県側にも索道の鉄塔が残っています。
「県道112号」はここ「毛無峠」より先の群馬県側は立入禁止になっています! 鉄の鎖でクローズ。
「遭難多発地区」と書かれています。 天気が良い時は別として、濃霧が発生している時はヤバそうです。
先には良さそうなダートの道が続いています。
ヘアピンカーブの連続! 
走ってみたいですけど、ここはグッと我慢!
「毛無峠」を後にして「林道 湯沢線」に向かいます。
途中、長野県側の索道の鉄塔が見えます。
林道 湯沢線
「毛無峠」から「県道112号」を1.2km北上した所にある「林道 湯沢線」の入口。 A
「県道112号」は「大前須坂線」と呼ばれている様です。 A
ゲートがありますが、オープン状態! A
全長約14km! こちら側は終点側です。 A
反対側の路肩にも林道表示板が立っています。 A
「林道 湯沢線」に突入! A
入口から直ぐの所の路面はこんな感じ。
高原の中の様な感じですが・・
高い木が無く、見晴らしの良い道が続きます。
真っ直ぐ進むと空中散歩が出来ます!?  要注意!
路面は安定していて全く問題ありません。
高度が下がってくると、高い木がだんだんと多くなります。
通行量が多い感じの路面。
路面は安定していてチョット刺激が少ない感じ。
白樺の木でしょうか? 黄葉と白い幹が綺麗です。
橋が見えて来ました。 この橋は地図には載っていません。
地図に載っていない橋の割には結構立派な橋です。 B
「りょうさわばし」とひらがなで書かれています。 B
対岸の欄干には「両沢橋」と漢字で書かれています。 B
道幅はこんな感じ。 B
紅葉を楽しみながらゆっくりと進みます。
ジャリジャリと路面を踏み締める音が響きます。
所々にある真っ赤に紅葉した木が綺麗。
新しそうなガードレール。 整備されている林道です。
青空と紅葉した木々・・・
真っ赤に紅葉した木があると車を停めて見てしまいます。
全線に渡って勾配のきつい区間は少なく、ゆったりと下って行く感じ。
林道走行日和! 窓を全開して走ると気分最高!
湯倉洞窟への入口があります。
今回は洞窟までは行きませんでしたが、調べた所、湯倉洞窟は7000年前の埋葬遺骨が発掘された洞窟で、優れた埋蔵物が発見された貴重な遺跡だそうです。  ただ、洞窟といっても奥行きは無くて岩の窪みの様な感じで、その場所にも看板などは無くて貴重な遺跡という雰囲気は無い様です。
遠くの山の斜面の紅葉がいい感じ。
遠くに「破風岳」が見えます。
ここで数人のカメラマンが撮影していました。
奇岩がいい感じになっています。
なかなかいい感じの林道です。 路面も良い感じ。
前方に橋が見えますが、その手前には大きな水溜りが! C
「石南花橋」と書かれています。 C
また小さな橋が見えて来ました。 D
「ここりきばし」と書かれています。
だいぶ年季の入った欄干。 苔の帽子がいい感じ。 D
対岸の欄干には沢の名称が書かれていますが、パソコンでは表示できない漢字が使われています。 D
小さな砂利がゴロゴロした路面が続いています。
この林道は通行量が結構ある為、見通しの悪い所では要注意。
途中にあってもここで引き返す人はいるのでしょうか??
あくまでも自己責任で・・・
路面はこんな感じ。 森の中を進みます。
こんな感じの路面が続いています。
紅葉をバックにしたススキの穂が綺麗です。
またありましたが、ここで引き返す人はいるのでしょうか??
事故が起きた場合の責任の所在を明らかにする為でしょう。
この先のカーブを曲がると大きな橋があります。
カーブを曲がると目の前に立派な橋が現れました。 E
大きな水溜りが行く手を塞いでいます。 E
欄干には「えんまばし」と書かれています。 通常、濁点は「水が濁らないように」との願いから抜かれますが、この橋では濁点付きです。 E
完成は「昭和42年11月」と書かれています。 E
橋を渡って対岸に来ました。 E
「樋沢川」と書かれています。 E
「閻魔橋」と書かれています。
なんか凄い名前ですねぇー E
−− 林道豆知識 −−
橋の欄干にある橋名表示板について、通常は以下のようになっています。
 ・林道起点側から橋に向かって左側 : 河川の名称、 右側 : 漢字表記の橋名
 ・林道終点側から橋に向かって左側 : 完成年月日、 右側 : ひらがな表記の橋名
従って、橋の橋名表示板を見れば林道の起点側と終点側がどちらかを知る事が出来ます。
ここ「閻魔橋」の欄干は塗装されて間もない感じで綺麗な茶色が輝いています。 E
「閻魔橋」の上からの風景。(その1) E
「閻魔橋」の上からの風景。(その2)
紅葉が綺麗です。 E
「閻魔橋」の上からの風景。(その3)
遠くに滝が見えます。 E
「閻魔橋」の上からの風景。(その4)
望遠で見た滝。 E
「閻魔橋」の上からの風景。(その5)
下は綺麗な渓流が流れています。 E
先へ進みます。
作業道が分岐しています。
「山火事注意」ののぼり。
作業車が見えます。 作業中か??
今日は日曜日なので作業休止の様で、作業者も居ませんでした。
作業道が分岐しています。
作業道は奥まで延びていますが、そちらには行かないで本線を進みます。
森林作業車が停められています。
路面は硬く、大きめの石がゴツゴツしています。
乗用車が走っています。 路面は安定しているため、乗用車でも全線走れる林道です。
終点が近付くと路面は舗装路になります。
滑りそうな路面が続きます。
また橋が見えて来ました。
「まちどめばし」と書かれていると思われます。 F
橋の先に何やら看板が見えます。 F
看板は「林道 湯沢線」の起点の林道表示板でした。 F
立派な林道表示板。 F
地図が書かれた紙が貼ってありますが、解読不可能な状態。 F
橋の下の渓流が綺麗です。 F
橋を越えると路面はまたダートになっています。
林道起点位置から200m程の所にゲートがあります。
写真はゲートを通過後に振り返って見た図。
この直線の先は高山村市街になります。
ここ「林道 湯沢線」は、起点地点が標高約940mで、終点地点が標高約1840mあり、高度差が900mある林道です。
その割には急坂の区間が少なく、走りやすい林道です。
次は「山田温泉」、「山田牧場」、「熊の湯」、「横手山」を経由して「万座温泉」に戻り、「万座峠」にある「林道 山田入線」 《林道空間No.:207》 へ向かいます。
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